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2024.06.28

「丁寧に対話したい」JR西・岡山支社の新トップが就任会見 赤字路線を黒字路線でのカバーには否定的

JR西日本岡山支社の林秀樹支社長が6月28日、就任会見を開きました。芸備線の存廃協議が進む中、赤字路線を黒字路線でカバーすることには、否定的な考えを示す一方、自治体とは「丁寧に対話したい」と述べました。

(JR西日本岡山支社 林秀樹 新支社長)
「地域に最もよい交通を考えていくことが重要。黒字だから赤字だったからの議論ではなく、いずれ向き合っていかないといけない話。その話をさせてもらいたい」

6月19日に就任した林支社長はこのように述べ、赤字路線を黒字路線でカバーすることに否定的な考えを示しました。

新見市にある芸備線、備中神代と広島県の備後庄原間は、1日で平均60人ほどしか利用しておらず、全国初の再構築協議会で存廃が議論されています。林支社長はその会合で示したJR西日本のスタンスを改めて明らかにした形です。

一方、会合に参加する広島県などからは、なぜ赤字路線を黒字路線でカバーできないのかと、疑問の声が上がっています。

(JR西日本岡山支社 林秀樹 新支社長)
「私たちの考えを一方的に言うのではなく、住民のことを考える。これからの(交通)手段を考えるステージになった時、どう盛り上げて、または守るか、しっかり丁寧に対話をさせてもらうというスタンス」

林支社長は2012年から2018年まで、岡山支社で幹部社員として勤務していて、観光列車の事業などで地域と連携した経験があるということです。