高校生スポーツの夏の祭典、インターハイが７月下旬に開幕します。郷土勢の注目は春の高校バレーで優勝した岡山市の就実、夏では５年ぶりとなる頂点を目指します。

１月の春の高校バレーで、全国制覇を成し遂げた就実。その前の大会で新型コロナの影響で欠場となった悔しさを糧に２年ぶり５回目の春高制覇を果たしました。

その後、新チームとなり、約７カ月。

「さあ、いこう！よし！」

就実は、岡山県予選を順当に勝ち抜き、７月下旬に迫るインターハイに向け、練習に励んでいます。

攻撃の中心は、３年の福村心優美選手。春高バレーではＭＶＰに選ばれた全国注目のスパイカーです。

（就実３年　福村心優美主将）
「ＭＶＰを取れたのは去年の先輩方のおかげだと思っていて、どんなトスも強気で全部攻め切って苦しい場面で打ち切るっていうのを今目標にしている。今、バックアタックに力を入れていて、春高の時よりは成長したのではないかと思っています」

守備の要は、リベロの２年、仙波こころ選手。６月に行われたＵ１８アジア選手権に日本代表として出場し、日本の準優勝に貢献しました。

（就実２年　仙波こころ選手）
「国内だと取れるボールも海外の選手だと、はじく。レシーブの正しい形は大事だと学びました。チームを勝たせる、日本一にさせるっていう気持ちでやります」

チームをまとめるのは就任１０年目の西畑美希監督（４７）。全国制覇の厳しさを知るからこそ選手たちと真剣に向き合います。

（就実　西畑美希監督）
「言われていること徹底してよ。難しいこと言ってないじゃん」

西畑監督のサポートの役割を担うのが水田智大さん（３４）。国体の代表チームで一緒に指導したことが縁で２０２４年４月、新たにコーチに就任しました。金光学園出身の水田コーチは選手時代、セッターや、スパイカーとして春高で全国の舞台を経験しています。

（就実　水田智大コーチ）
「選手が大会で活躍できるように、そういう思いで指導させてもらっています。バレーボールを学びながら、それを選手に還元できているのではと思います」

新たな体制で臨むインターハイ、女子バレーボールは大分県で７月２５日に開幕。２０２３年、ベスト８に終わった就実は、５年ぶりの全国制覇を目指します。

（就実　西畑美希監督）
「昨年度（２０２３年度）の経験者が多く残っている分、今までの夏より出来上がっている。今年のインターハイはやっぱり勝負していきたいと思います」