OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2024.07.12

酢酸鉛を粉ミルクに混ぜ親族の赤ちゃんに飲ませた女に懲役3年の実刑判決「厳しく非難されるべき」【香川】

2022年、坂出市で劇物の酢酸鉛を粉ミルクに混ぜ、親族の赤ちゃんに飲ませたとして傷害の罪に問われた女の裁判で、高松地方裁判所は7月12日、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、坂出市西庄町の無職、三好貴子被告(38)です。判決によりますと、三好被告は、22年7月中旬から8月下旬ごろまでの間、坂出市の自宅で授乳用の粉ミルクに劇物の酢酸鉛を混入し当時、生後2カ月ほどの親族の赤ちゃんに事情を知らない母親らを介して飲ませ、鉛中毒の傷害を負わせたものです。

高松地裁で開かれた12日の判決公判で、深野英一裁判長は、「赤ちゃんの祖母や母の日頃の言動を嫌がらせと捉え不満を募らせた。異変を訴えられない赤ちゃんを標的とした強い犯意に基づく執拗な犯行で、厳しく非難されるべき」などと指摘。

一方で、「解離性同一性障害の症状が犯行を促進させたといえる点は、十分に考慮されなければならない」などとして、懲役4年の求刑に対し、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。