OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2024.07.25

約30年前は水質汚染ワースト3位…児島湖の水質改善するも16年以降”足踏み状態”【岡山】

岡山県南部から流れる生活排水などの影響で、水質汚染が問題となっている人工の湖、児島湖について、水質に一定の改善が見られていましたが、ここ最近、足踏み状態となっています。

7月24日、岡山市で開かれた協議会で県が明らかにしました。岡山市と玉野市にまたがる児島湖は、農業用水などを確保するために造られ、貯水量は約2600万トンです。県の人口の3分の1の生活排水などが流れ込み、30年近く前は、水質汚染の度合いが全国の湖の中でワースト3位でした。

県などが対策を進めた結果、汚染を示す数値は20%ほど改善しましたが、2016年度以降は横ばいで、国の環境基準はクリアできていません。

(岡山県環境管理課 高橋和宏課長)
「下水道とか合併浄化槽とか普及してきて9割近くが生活排水対策をしている。今後、大きくは生活排水の削減は難しい状態」

県は水質汚染につながるプランクトンをエサにするテナガエビを増やすことや汚染の濃度を薄めるため川から流れ込む水の量を増やすことを検討しています。