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2024.08.20

6歳女児虐待死事件初公判 被告の母親は争う姿勢 争点は交際相手の男との間で共謀があったか【岡山市】

2022年、岡山市で当時6歳の女の子が母親と交際相手から虐待され死亡した事件の裁判です。逮捕監禁致死などの罪に問われている36歳の母親の初公判が8月20日、岡山地裁で開かれ、母親は、「子供を守れなかったのは事実。ただ自ら率先してやったわけではない」と起訴内容を一部否認しました。

西田真愛ちゃん。岡山市の自宅で母親とその交際相手に虐待され、2022年1月、6歳で死亡しました。この事件で、逮捕監禁致死と強要の罪に問われている、岡山市北区花尻の無職、西田彩被告(36)。起訴状などによりますと西田被告は2021年9月、交際相手の男(41)と共謀し、真愛ちゃんに対して、椅子の上に置いた鍋の中に長時間立たせるなどの虐待を繰り返したほか、真愛ちゃんの全身に布団を巻き付けて押し入れの中に放置し、22年1月に死亡させたとされています。

岡山地裁で開かれた初公判で、西田被告は、「私は親としての責任があり、子供を守れなかったのは、事実。ただ自ら率先してやったわけではない」と起訴内容を一部否認しました。虐待を実行した交際相手は2023年、懲役14年の判決が確定しています。

今回の裁判では、直接、暴行していない西田被告と、交際相手との間で共謀があったと言えるかが争点となっています。

冒頭陳述で検察側は、西田被告が真愛ちゃんに言うことを聞かせるために真愛ちゃんの言動を交際相手に伝えることで虐待が行われ、その状況を認識しながら止めなかったとして、共謀が成り立つと指摘。一方、弁護側は、虐待を止めなかったことは認めたうえで、西田被告は交際相手に抵抗できない状況に陥っていて、結果的に虐待を容易にさせたという点で共謀ではなく、ほう助にとどまると争う姿勢を示しました。

裁判は、8月29日に結審する予定です。