OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2024.08.28

被告診察の精神科医「虐待を止めることが困難だった」と見解 岡山市の女児虐待死事件裁判【岡山】

岡山市で幼い女の子が虐待され死亡した事件で、逮捕監禁致死などの罪に問われている母親の裁判で、母親を診察した精神科医が出廷し、「交際相手に支配され、虐待を止めることが困難だった」との見解を示しました。

岡山市の無職、西田彩被告は2021年、交際相手の男と共謀し、娘・真愛ちゃんに対して、椅子の上に置いた鍋の中に長時間立たせるなどの虐待を繰り返したほか、全身に布団を巻いて放置し、死亡させたとされています。

裁判では、直接、虐待していない西田被告に、共謀が成立するかが争点となっています。8月28日に行われた弁護側の証人尋問で、西田被告を診察した精神科医が出廷し、「虐待に関して問題意識はあったと考えられる一方で、認知能力や表現能力の低さから被告の生活のサポートを担う交際相手に支配され、虐待を止める、周囲に助けを求めることが困難だった」との見解を示しました。

続いて、被告人質問も行われ、西田被告は「子供たちを助けられなかったのは自分の弱さが原因」としたうえで、「事件の被害者は4人の子供。子供たちのためにもどういう形になっても罪を償ってきたい」と話しました。

裁判は8月29日に結審する予定です。