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2024.08.30

【教えて!防災さん】第8回 台風10号がゆっくりと接近中! “タイムライン”で備えを

イオンモール岡山(岡山市北区)の館内放送「haremachiTV(ハレマチテレビ)」で、備えの基本を学ぶ番組「教えて!防災さん」。
番組を一緒に進めてくれるのはOHKの防災士、小林さんです。
(聞き手 ハレマチTVMC:堤容子さん)

(OHK・小林宏典防災士)
「よろしくお願いします。気象庁によりますと台風10号が8月31日午前中に岡山県に最接近する予報(※8月29日午前6時時点)となっています。そこで、今回は台風への備えを時系列で効果的に行っていく方法、タイムラインについてお話ししたいと思います。

Q:タイムラインという言葉はここ最近、耳にすることが多くなってきたと思うんですが、時系列で備えるって具体的にどういうことなんですか?

(小林宏典防災士)
「実際に見るのがわかりやすいと思いますので表で説明したいと思います。横が時系列です。台風が最接近するときを当日としてそこから3日前までを想定しています。そして縦にその時の取るべき行動が書かれています。ご覧になっていかがですか?」

・・・表にすると見やすいですね。
Q:例えば3日前は「確認」と書いてありますが、ハザードマップや備蓄品、避難先を確認しておこうということですか。

(小林宏典防災士)
「3日前までは、台風の接近まではまだ時間がありますからここが様々な備えを確認するタイミングです。ハザードマップを見てどんなリスクがあるのか、また備蓄品で足りないものはないか、またどこに避難するのか家族で話し合う、この確認作業がとても重要です」

・・・なるほど。そして2日から1日前のタイミングでは「行動」がキーワードなんですね。

(小林宏典防災士)
「先ほど確認した事項を今度は行動に移す段階です。避難先を決める、家の周囲の暴風対策を行う。例えば植木鉢や自転車など暴風で飛ばされそうなものを片づける。また高齢者の方はこのタイミングで避難を始めるなどが該当します」

・・・台風10号は31日に岡山県に最接近すると予想されていますので、2日前のきょう(29日)は「行動」の段階ということですね。

(小林宏典防災士)
「台風の影響が本格的に出る前、きょう、あす(30日)までに備蓄品の準備や暴風対策などを終わらせておくことが大事です。また避難についても暗い夜に屋外で移動するのは危ないですから、高齢者の方は状況に応じて明るいうちに避難を始めることも検討してほしいと思います」

・・・台風接近の当日ですが「守り」がキーワードとなっています。

(小林宏典防災士)
「「守り」というのは命を守るということを意味します。接近当日は大雨や暴風、高潮など台風の影響が出ますから避難は前日までに終えておきたいところです。もし家にいる場合は屋内の安全な場所で過ごしていただく。例えば近くに川や海があるなら浸水や高潮を避けて2階で過ごす、近くに山があるなら土砂災害を避けて山と反対側の部屋で過ごすなど、その場で安全を確保する最善の行動をとってもらいたいと思います」

・・・台風接近の当日までには準備や避難を終えておくことが大事なんですね。

Q:さて台風10号ですが、改めて警戒すべき点はどんなことがありますか?

(小林宏典防災士)
「台風の接近に伴って30日の夜から土砂災害、浸水害、河川の増水や氾濫、暴風、高波に警戒、そして高潮にも注意してください。今回の台風は非常にスピードが遅いという特徴があり影響が長く続く恐れがあります。気象情報をこまめに確認して最新の情報を入試てほしいと思います。

分かりました。台風が近づいています。タイムラインを活用して備えを万全にしてお過ごしください。

※イオンモール岡山「haremachiTV」で2024年8月29日に放送したものです。