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2024.09.17

後を絶たないあおり運転…被害訴える男性が恐怖語る 被害にあった際の対応は【シンソウ・岡山】

独自取材でニュースを深掘りする「シンソウ」。今回は全国で後を絶たない「あおり運転」について。重大な事故につながる危険な運転の一部始終をドライブレコーダーが捉えました。

直進する車の横に止まる黒と白の2台の車。2024年3月、岡山市で撮影されたドライブレコーダーの映像です。2台の車はその後、不審な動きを繰り返します。

(被害にあった男性は)
「(前を)並走されてからまれるのではと思った。やばい。危ないと」

被害にあったのは、岡山市に住む大学生。危険を感じた男性が2台の車を追い越すと、車はものすごいスピードで後ろを追い再び前に。男性は父親に助けを求めます。

「クラウンにあおられて絡まれている。助けて」
「(父)どこ?」
「ファミマの前らへん。バックなんよ今。すごい勢いで来よる、怖すぎ、やばすぎ」
「(父)車庫まで来い」
「車庫まで来た。降りてきた」
「(父)行く」
「(男)降りてこい。窓開けろ」
「開けない。危険ですよ」

車を止めてから約5分、窓を叩かれたり、写真を撮られたり、男による妨害行為は続きました。その後、父親が到着し、車は去ったということです。

(被害にあった男性は)
「夜運転する時は怖い。自分の車で運転する時は周りを気にしてしまう。夜同じ車種がいたら、ストレスを感じながら夜は運転しないといけない。全員ちゃんと捕まってほしい」

男性は警察に被害を相談しているということです。2020年に定められた「あおり運転」を取り締まる妨害運転罪では、急ブレーキをしたり、車間距離を取らないなど、10の違反が該当し、最高で5年以下の懲役、または100万円以下の罰金が科され、免許取り消しの対象となります。

警察は、万が一、あおり運転の被害にあった場合は次のような行動が大切としています。

(岡山県警 交通指導課 谷口和聡警部補)
「あおり運転を受けた場合は、道路の左端に避難し、ドアロックをして、車外から出ず、ためらわず110番通報してください。また、警察署やコンビニ、ガソリンスタンドなど人目のある安全な場所に避難するようにして」

また、岡山県警が2019年に開設した「岡山県あおり110番鬼退治ボックス」では、情報提供フォームから危険運転などに関する情報を書き込んだり、ドライブレコーダーやスマートフォンの動画を投稿することができます。

2024年に入って6月末までに約400件の情報が寄せられていて、警察はこうした情報からドライバーを特定し、交通違反の摘発につなげています。

(岡山県警 交通指導課 谷口和聡警部補)
「車の運転をする時は、まわりの車の動きに注意して、相手の立場に立った思いやりのある運転をすることが大切」

一人ひとりが交通ルールを守りゆとりのある運転が求められます。