2024.09.20
駅に“行く”人増えにぎわう「高松オルネ」開業から半年 駅周辺エリアの魅力を作るには何が必要?【香川】
9月22日にオープンから半年を迎えるJR高松駅の駅ビル、「高松オルネ」について、来館者数は400万人を突破しています。周辺のにぎわいの変化とこれからのまちづくりのポイントを取材しました。
2024年3月22日にオープンしてから9月22日で半年を迎える高松オルネ。 (中村香月記者)
「店舗の大きな魅力の一つが、JR高松駅と直結ということで、改札を出てそのままの流れで店に入る人も多いということです」 オープン時は空いているテナントもありましたが、現在は、喫茶店の「コメダ珈琲」や 生活雑貨の「ロフト」など主要なテナントが出そろい、新しくできた北館と既存の南館で合わせて64店舗が入っています。 (訪れた人は…)
「駅が近くてとても便利」
「欲しいものがいっぱいあるので、わくわくする」
「お土産を買う所があり、文房具を買える所もあり、すごく便利だと思う」 来館者数は9月に入り400万人を突破。年間目標の700万人へ好調に推移しているといいます。 (高松オルネ 原田宏樹館長)
「観光・ビジネス・外国の人が買い物しているのがよく見られる。来館者数が増えたことで、売り上げも予想を超えている」 訪れる人の多くが20代から50代の女性。特に人気なのが「ハレノヒヤ」や「シコクメグル」などの土産店で、これらを含む食料品の売り上げが全体の6割を占めているということです。 (高松オルネ 原田宏樹館長)
「良いテナントが良い商品をしっかりとしたサービスで提供している証拠。イベントなどの開催を積極的に行い、楽しめる施設を目指していきたい」
(中村香月記者)
「まちのにぎわい作りに大きな役割を果たしていると言える高松オルネですが、周辺の人の動きはどのように変わったのでしょうか」
都市計画やまちづくりに詳しい香川大学経済学部の西成典久教授は、高松オルネができたことで、駅周辺に訪れる目的が変化したと分析します。
(香川大学経済学部 西成典久教授)
「高松オルネができてから高松駅が目的で行く人が増えた。(高松駅は)交通の結節点ではあるが、滞在することは少なかった。高松オルネができたことで、滞在時間が伸びた」 JR四国によりますと、高松駅の利用客数は、高松オルネのオープン後、1日あたり2023年と比べ400人ほど増えたということです。また、サンポート地区では、県立アリーナや大学、高級ホテルのオープンが控えているほか、周辺の道路を歩行者天国化などにするプロムナード化が進んでいて、さらなる人流の拡大が期待されます。 その中で、西成教授は、まちづくりのポイントを次のように話します。
(香川大学経済学部 西成典久教授)
「今後、様々な開発が進む中で、徒歩圏「ウォーカブル」なエリアで、まちの魅力を作る必要がある」
ポイントは「歩きたくなるまち」。 西成教授は、人が苦にならず歩いて移動できる限界は500メートルから600メートルとしたうえで、その中での回遊性を高める必要があると指摘します。 (香川大学経済学部 西成典久教授)
「駅から目的を持ち、サンポートの海際や高松港の周辺を散策する戦略が必要。 駅の近くにある瀬戸内海や城などを組み合わせる。地域の資源を組み合わせることで、より魅力的なエリア作りを考える必要がある」 さらなる人流の拡大へ期待がかかるサンポート地区。大型開発の第一陣としてオープンした高松オルネを皮切りに、まちは変化を遂げていきそうです。
2024年3月22日にオープンしてから9月22日で半年を迎える高松オルネ。 (中村香月記者)
「店舗の大きな魅力の一つが、JR高松駅と直結ということで、改札を出てそのままの流れで店に入る人も多いということです」 オープン時は空いているテナントもありましたが、現在は、喫茶店の「コメダ珈琲」や 生活雑貨の「ロフト」など主要なテナントが出そろい、新しくできた北館と既存の南館で合わせて64店舗が入っています。 (訪れた人は…)
「駅が近くてとても便利」
「欲しいものがいっぱいあるので、わくわくする」
「お土産を買う所があり、文房具を買える所もあり、すごく便利だと思う」 来館者数は9月に入り400万人を突破。年間目標の700万人へ好調に推移しているといいます。 (高松オルネ 原田宏樹館長)
「観光・ビジネス・外国の人が買い物しているのがよく見られる。来館者数が増えたことで、売り上げも予想を超えている」 訪れる人の多くが20代から50代の女性。特に人気なのが「ハレノヒヤ」や「シコクメグル」などの土産店で、これらを含む食料品の売り上げが全体の6割を占めているということです。 (高松オルネ 原田宏樹館長)
「良いテナントが良い商品をしっかりとしたサービスで提供している証拠。イベントなどの開催を積極的に行い、楽しめる施設を目指していきたい」
(中村香月記者)
「まちのにぎわい作りに大きな役割を果たしていると言える高松オルネですが、周辺の人の動きはどのように変わったのでしょうか」
都市計画やまちづくりに詳しい香川大学経済学部の西成典久教授は、高松オルネができたことで、駅周辺に訪れる目的が変化したと分析します。
(香川大学経済学部 西成典久教授)
「高松オルネができてから高松駅が目的で行く人が増えた。(高松駅は)交通の結節点ではあるが、滞在することは少なかった。高松オルネができたことで、滞在時間が伸びた」 JR四国によりますと、高松駅の利用客数は、高松オルネのオープン後、1日あたり2023年と比べ400人ほど増えたということです。また、サンポート地区では、県立アリーナや大学、高級ホテルのオープンが控えているほか、周辺の道路を歩行者天国化などにするプロムナード化が進んでいて、さらなる人流の拡大が期待されます。 その中で、西成教授は、まちづくりのポイントを次のように話します。
(香川大学経済学部 西成典久教授)
「今後、様々な開発が進む中で、徒歩圏「ウォーカブル」なエリアで、まちの魅力を作る必要がある」
ポイントは「歩きたくなるまち」。 西成教授は、人が苦にならず歩いて移動できる限界は500メートルから600メートルとしたうえで、その中での回遊性を高める必要があると指摘します。 (香川大学経済学部 西成典久教授)
「駅から目的を持ち、サンポートの海際や高松港の周辺を散策する戦略が必要。 駅の近くにある瀬戸内海や城などを組み合わせる。地域の資源を組み合わせることで、より魅力的なエリア作りを考える必要がある」 さらなる人流の拡大へ期待がかかるサンポート地区。大型開発の第一陣としてオープンした高松オルネを皮切りに、まちは変化を遂げていきそうです。