2024.09.25
”四国の玄関口”坂出駅前で総額140億円再開発計画 目玉は若者集える図書館…狙いは【急上昇N香川】
今、関心の高い話題を詳しく解説する急上昇ニュースです。四国の玄関口、JR坂出駅前で大規模な再開発計画が進んでいます。その狙いを取材しました。担当は堀さんです。
(堀靖英記者)
「坂出市は、瀬戸大橋架橋のまちで、高松まで電車で15分、岡山にも40分で行けるという好立地にあります。ところが、人口は加速度的に減少し、空き家率は県内ワーストクラス。地理的なメリットが生かせていません。そこで総額140億円をかけた再開発プロジェクトが始まりました」
9月4日、記者会見に臨んだ有福市長は、坂出市の切実な現状を吐露しました。 (坂出市 有福哲二市長)
「香川県の中で空き家率が一番高いです。坂出市は。特に高いのは実は中心市街地なんです」 坂出駅は、JR四国管内で乗降客数が4番目に多い駅。 にも関わらず、駅前は閑散としています。 さらに、駅から近い商店街は、シャッター街。昼でも人の姿がほとんどありません。 (坂出市 有福哲二市長)
「坂出は駅前暗いんですよ。街のイメージを少しでも変えていきたい」
そこで、坂出市が発表したのが総額約140億円をかけた再開発プロジェクトです。 駅前には4階建ての複合施設が建てられます。その核となるのが、レンタル大手のツタヤを手掛けるCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が運営する図書館です。 (坂出市 有福哲二市長)
「図書館を建てるのが目的ではなく、これが「呼び水」となるような建物になってもらいたい」 坂出駅周辺には、いくつもの小中高校が集中していて、多くの学生が利用します。しかし、立ち寄れる場所が少ないため、駅周辺に賑わいが生まれませんでした。 CCCが運営する図書館は、朝の9時から夜の9時まで開館する予定。完成すれば、駅前に学生たちの居場所が生まれます。 (坂出市 有福哲二市長)
「今、坂出の学生は学校が終わると宇多津に行くんです。坂出の学校の子は坂出で過ごしてもらいたい」
(森下花音キャスター)
「図書館、いいですね。学校の帰り道に友達とテスト勉強ができそうですね」
(岸下恵介キャスター)
「やはり若い人が集まると、活気も出てきますよね」
(堀靖英記者)
「坂出駅周辺には、学校が沢山あるにも関わらず、学生が電車に乗って宇多津や高松に行ってしまうのが、坂出市の悩みでした。 しかし、今回作られる複合施設には、1階にはカフェやラウンジ、2階にいわゆる「ツタヤ図書館」、3階より上には子供用の図書館やプレイルームが設けられ居場所が生まれます。 では、ツタヤ図書館が出来ると街はどう変わるのか?岡山県高梁市の例を見てみました」
岡山県の中西部、人口2万6千人のまち高梁市の駅前に新しい図書館ができたのは2017年でした。 「備中高梁駅の改札口に直結するこちらが、CCCが運営する高梁市図書館です。幅広い世代の人が集う地域のランドマークになっています」 入口には、ゆっくり本の読めるスターバックスコーヒー。 そして、最新刊を販売する書店。 「こちら、フロアがじゅうたんのスペースが図書館です。書店と併設していますが、ぐっと落ち着いた雰囲気になっています」 座席は356あり、学習室も備えています。図書館の来館者は以前の20~30倍に増え、確実な効果がありました。しかし作る前は、否定的な声もあったそうです。 (高梁市図書館 上森智子館長)
「場所や金額の問題で、賛否両論はあった」 年中無休で、開館時間は朝9時から夜9時まで。利用しやすくなった一方、運営費は前の図書館の3倍に増えました。それでも… (高梁市図書館 上森智子館長)
「高梁がこのまま衰退してはいけない。目玉になるもの、人が集える、活性化に繋がるものが必要だった」
1階には、イタリアンレストランなど飲食店も入り、これまで素通りされていた駅前が、居場所になりました。 コロナ禍では、地元飲食店の弁当を販売するマルシェを開催。地域貢献のイベントにも力を入れている高梁市の図書館。坂出市が目指すのも、こうした駅前図書館の特性を生かしたまちづくりです。 (坂出市政策部 町川恵人係長)
「エリア全体の価値を上げていきたい。拠点施設の整備が目的というよりは、まち全体に波及効果を及ぼしていきたい」 (森下花音キャスター)
「図書館もそうですが、新たな居場所づくりというのがキーワードでいいと思いました」
(岸下恵介キャスター)
「やはり目に見える成果が出てくると、市民の納得感も得られそうですね」
(堀靖英記者)
「大きな投資には賛否両論あったそうです。しかし、何とか成功させようとイベントに力を入れるなど、ソフトを充実させています。坂出市は、全体で約140億円というビッグプロジェクトです。地域を元気にしたいという魂のこもったものにしていけるかが、カギを握ります」
「坂出市は、瀬戸大橋架橋のまちで、高松まで電車で15分、岡山にも40分で行けるという好立地にあります。ところが、人口は加速度的に減少し、空き家率は県内ワーストクラス。地理的なメリットが生かせていません。そこで総額140億円をかけた再開発プロジェクトが始まりました」
9月4日、記者会見に臨んだ有福市長は、坂出市の切実な現状を吐露しました。 (坂出市 有福哲二市長)
「香川県の中で空き家率が一番高いです。坂出市は。特に高いのは実は中心市街地なんです」 坂出駅は、JR四国管内で乗降客数が4番目に多い駅。 にも関わらず、駅前は閑散としています。 さらに、駅から近い商店街は、シャッター街。昼でも人の姿がほとんどありません。 (坂出市 有福哲二市長)
「坂出は駅前暗いんですよ。街のイメージを少しでも変えていきたい」
そこで、坂出市が発表したのが総額約140億円をかけた再開発プロジェクトです。 駅前には4階建ての複合施設が建てられます。その核となるのが、レンタル大手のツタヤを手掛けるCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が運営する図書館です。 (坂出市 有福哲二市長)
「図書館を建てるのが目的ではなく、これが「呼び水」となるような建物になってもらいたい」 坂出駅周辺には、いくつもの小中高校が集中していて、多くの学生が利用します。しかし、立ち寄れる場所が少ないため、駅周辺に賑わいが生まれませんでした。 CCCが運営する図書館は、朝の9時から夜の9時まで開館する予定。完成すれば、駅前に学生たちの居場所が生まれます。 (坂出市 有福哲二市長)
「今、坂出の学生は学校が終わると宇多津に行くんです。坂出の学校の子は坂出で過ごしてもらいたい」
(森下花音キャスター)
「図書館、いいですね。学校の帰り道に友達とテスト勉強ができそうですね」
(岸下恵介キャスター)
「やはり若い人が集まると、活気も出てきますよね」
(堀靖英記者)
「坂出駅周辺には、学校が沢山あるにも関わらず、学生が電車に乗って宇多津や高松に行ってしまうのが、坂出市の悩みでした。 しかし、今回作られる複合施設には、1階にはカフェやラウンジ、2階にいわゆる「ツタヤ図書館」、3階より上には子供用の図書館やプレイルームが設けられ居場所が生まれます。 では、ツタヤ図書館が出来ると街はどう変わるのか?岡山県高梁市の例を見てみました」
岡山県の中西部、人口2万6千人のまち高梁市の駅前に新しい図書館ができたのは2017年でした。 「備中高梁駅の改札口に直結するこちらが、CCCが運営する高梁市図書館です。幅広い世代の人が集う地域のランドマークになっています」 入口には、ゆっくり本の読めるスターバックスコーヒー。 そして、最新刊を販売する書店。 「こちら、フロアがじゅうたんのスペースが図書館です。書店と併設していますが、ぐっと落ち着いた雰囲気になっています」 座席は356あり、学習室も備えています。図書館の来館者は以前の20~30倍に増え、確実な効果がありました。しかし作る前は、否定的な声もあったそうです。 (高梁市図書館 上森智子館長)
「場所や金額の問題で、賛否両論はあった」 年中無休で、開館時間は朝9時から夜9時まで。利用しやすくなった一方、運営費は前の図書館の3倍に増えました。それでも… (高梁市図書館 上森智子館長)
「高梁がこのまま衰退してはいけない。目玉になるもの、人が集える、活性化に繋がるものが必要だった」
1階には、イタリアンレストランなど飲食店も入り、これまで素通りされていた駅前が、居場所になりました。 コロナ禍では、地元飲食店の弁当を販売するマルシェを開催。地域貢献のイベントにも力を入れている高梁市の図書館。坂出市が目指すのも、こうした駅前図書館の特性を生かしたまちづくりです。 (坂出市政策部 町川恵人係長)
「エリア全体の価値を上げていきたい。拠点施設の整備が目的というよりは、まち全体に波及効果を及ぼしていきたい」 (森下花音キャスター)
「図書館もそうですが、新たな居場所づくりというのがキーワードでいいと思いました」
(岸下恵介キャスター)
「やはり目に見える成果が出てくると、市民の納得感も得られそうですね」
(堀靖英記者)
「大きな投資には賛否両論あったそうです。しかし、何とか成功させようとイベントに力を入れるなど、ソフトを充実させています。坂出市は、全体で約140億円というビッグプロジェクトです。地域を元気にしたいという魂のこもったものにしていけるかが、カギを握ります」