OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2024.09.26

現職・新人の一騎打ちとなった高梁市長選挙 県最大の「人口減少」対策に対する2候補の主張は【岡山】

任期満了に伴い現職と新人の一騎打ちとなった高梁市長選挙は、9月29日に投開票が行われます。将来の人口減少率が岡山県で最大とされ、人口減少対策は喫緊の課題です。

ネコ城主「さんじゅーろー」で有名な備中松山城。そのふもとに広がる城下町を中心とする高梁市です。吉備高原にある風光明媚なまちですが、人口減少に歯止めがかかりません。20年前の合併の時は約3万8000人でしたが、現在は2万6000人余り。2050年の推計では約1万4000人に減少し、2020年と比較した場合、減少率は県内最大の51.7%です。人口減少対策としてにぎわいの創出にも取り組んでいます。

2024年3月には11年前に閉館した健康増進施設の跡地に、レストランなどを備えた新たな施設がオープン。明るい話題があった一方、観光地、吹屋地区の宿泊施設「ラ・フォーレ吹屋」が指定管理者の事業譲渡により、24年6月に突然、休館しました。

1歩進んでは、1歩下がる。そんな状態が続き合併前の地域間での対立も顕著になっています。

市長選はいずれも無所属で、届け出順に新人で元高梁市議会議長の石田芳生さん(58)、現職で5選を目指す近藤隆則さん(65)が立候補しています。

(石田芳生候補<無・新>)
「高梁市、岡山県下でナンバーワン日本の中で有数の人口減少、財政の厳しい自治体。自分で手を挙げて行動しなければならない。私がしなければならないことは市長に立候補してしっかりと市民の審判を仰ぐ。それが私がやらないといけないことと決意した。変わるのはいつか。変わるのは今」

(近藤隆則候補<無・現>)
「人口減少の中で何も手を打たなかったということではない。県下で最も多い成約数を誇る空き家バンク制度。これを活用して900人近い人が移住をしてきた。「高梁が好きじゃ」と誇れる、そういうまちをしっかりとこれからもつくらないとならない」

市長選は9月29日に投票、即日開票されます。