OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2024.10.28

衆院選で「政治とカネ」に厳しい審判 過半数割れの与党は…その一方で深刻な有権者の選挙離れ 岡山・香川

自民党の派閥の裏金問題を巡って逆風が吹き、与党の大敗で終わった衆院選。岡山・香川の結果について取材にあたった前川記者が解説します。

(前川裕喜記者)
「今回の選挙は小選挙区と比例区で465議席が争われました。公示前、与党は過半数を大きく上回る288議席を持っていました。そして今回、与党は過半数を大きく割って214議席しか獲得できませんでした。政治とカネの問題を抱える与党に厳しい審判が下された結果と言えます。

OHKが行った期日前投票の出口調査で争点を聞くと、選挙に関心を持つ高い年代になるにつれて政治とカネへの関心も高くなっていました。

この結果、岡山では、全て自民党が占めていた小選挙区で、1議席を野党の立憲民主党に明け渡しました。区割りの変更の影響もあり、自民党の当選者は比例を入れても6から4に減りました。

一方、香川の小選挙区では、自民党は知名度の高い野党当選者に大きく差を付けられ、前回に続き3議席のうち1議席しか獲得できませんでした。当選者は比例区復活により3を死守しました。

一方、出口調査では、経済対策や地方創生にも関心が寄せられましたが、選挙戦でこの議論は深まりませんでした。過半数を失った与党は国会で法案を通すために、野党と交渉し協力する新たな姿を示すことになります。与野党の関係の中で多様な考えが受け入れられやすく、地方の声を届けるチャンスとも言えます。

さて、岡山では史上初めて、任期満了に伴う県知事選挙とダブル選となり、現職が4選を果たしました」

(伊原木隆太氏のバンザイ)
知事選の開票結果により、現職の伊原木隆太さんが新人を大差で破り、4回目の当選を果たしました。伊原木さんは教育再生、産業振興に加え、人口減少対策などを掲げていて、28日、県庁で幹部職員約120人を前に訓示しました。

(4選を果たした 伊原木隆太氏)
「たくさんの人から期待を集めて戻ってきた。私一人でできる仕事ではない。これまで同様、これまで以上いい仕事をしてほしい」

伊原木さんの任期は11月12日から4年間です。

(前川裕喜記者)
「岡山県知事選の投票率は50.47%でダブル選の影響により4年前の前回を16.79ポイント上回りました。一方、衆院選の投票率は、岡山で50.24%、香川で52.94%といずれも前回より下回り、過去2番目に低い数字となりました。争点が明確だった今回でも有権者の選挙離れは深刻で、引き続き啓発の強化が求められています」
2024衆議院選挙岡山立候補者
2024衆議院選挙香川立候補者
2024衆議院選挙