介護体験を通して職場内の理解を深め、介護による社員の離職を防ごうと、岡山市の特別養護老人ホームで１６日、企業の新人研修が行われました。

研修を行ったのは岡山トヨタ自動車の新入社員１７人です。飲み込む力が弱い人のために作るとろみをつけた飲み物や、ミキサーでかきまぜ再度固めたサポート食などを試食したあと、実際に入所者の食事介助の様子を見学しました。

（参加者は…）
「要介護２のおばあちゃんがいるので重ね合わすと泣けてきた」
「一番は（介護者に）苦労してほしくないので、できることがあれば手助けたい」

団塊の世代が後期高齢者になり、介護需要が急増する、いわゆる２０２５年問題に伴い、企業の幹部社員などが家族介護に直面し、離職することが懸念されています。

岡山トヨタ自動車では、こうした研修を通して社員同士がお互いを理解し、介護離職のリスクを少しでも減らせればと話していました。