２０２３年１１月の香川県議会の海外視察について、派遣人数の縮小や宿泊施設のグレードの見直しなどを求めて、７月２１日、議長に申し入れが行われました。

新田耕造議長に申し入れたのは、共産党と、立憲民主党の会派に所属する県議３人です。今回の海外視察は議長を含めた県議８人が２３年１１月１０日から１９日まで、パラグアイやブラジル、アメリカを訪問し、現地の県人会などと交流するとしています。費用は約２１００万円かかるとされています。

申し入れでは、派遣人数の縮小や随行する職員より２ランク上となっている宿泊施設の見直し、日程の短縮などを求めています。

香川県議会の海外視察は観光旅行との批判があり、２０２１年、高松地裁で県議に旅費を返還するよう県に命じる判決が出ています。

（香川県議会　樫昭二議員（共産））
「県民の声をぜんぜん聞いていないと思った。あの人たちには聞こえないのかもしれない。自分たちが批判されていることに認識がない」

新田議長は取材に応じていませんが、７月１０日に「さまざまな意見は承知しており費用の精査を行う」とコメントしています。今回は池田知事も視察に行く予定で、３人は県側にも同様の申し入れを行いました。