通勤に使っているバッグとももう数年のお付き合いとなっていました。さほど高額な物ではありませんでしたが、色も素材も大きさもデザインも使い勝手の良さも気に入っていました。日々大切に使っていたつもりでしたが、いたるところの皮が剥がれてしまい、内側の布も破れ、まさに満身創痍状態。





さすがにセロテープで補修することはありませんでしたが、剥げた部分を茶色のマジックで塗って隠せばまだ使えるかと考えていました。妻は「新しいのを買ったら？」と呆れていましたが、愛着が湧いていたので捨てられませんでした。

しかし、そんな愛おしいバッグとの別れは突然やってきました。

仕事終わりに知人宅での鍋パーティーに参加。おおいに食べて、飲んで、楽しんで、帰宅する際に残った食材をみんなで分けて持ち帰ることになり、私が頂いたのが、日本酒の四合瓶と刻みネギとパックに入った卵5個。酩酊したままそれらをバッグの中に押し込んだのは記憶に残っています。

タクシーを降りて自宅の鍵を探そうとバッグに手を突っ込んだら、「!?」。指先に、ヌラリとした嫌な感触。ヌラリヌラヌラまさぐって、何とか鍵を見付けることができましたが、あまりにも酔っ払っていたので原因究明をあきらめて眠りました。

翌朝。二日酔いの中、バッグの中を改めました。原因は、そう。お察しの通り、割れた卵でした。酔っ払って突っ込んだ卵パックの中の1個が割れてしまった上、私がシャッフルしてしまっていたのです。刻みネギもこぼれていて、これが日本酒ではなくしょう油だったらTKG、卵かけご飯ならぬTKB、おいしそうな「卵かけバッグ」になるところでした。

バッグの中はベタベタ。

中の手帳も表紙とページが卵白でコーティングされてカッピカピに。

買ったばかりですが、数百円程度だし、まだ1月なので救われました。もし数千円の手帳を半年以上使っていたのであれば、ショックが大き過ぎます。

という訳でこれも処分。

教訓：卵はバッグ（特に愛用の）の中に入れてはダメ。