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やまと(すし遊館)・髙橋栄二社長【前編】

2024.06.03

やまと(すし遊館)・髙橋栄二社長『2020年15年ぶりの新規出店』



今回は「株式会社やまと」の 髙橋栄二社長です。
生本まぐろと自然栽培米を味わうをキャッチフレーズに謳い、手握りにこだわる回転寿司「すし遊館」を中四国に展開しています。

転機の年…2020年新店オープン1週間で緊急事態宣言

(篠田吉央アナウンサー)
「それでは転機となった年を教えてください。」

(やまと 髙橋栄二社長)
「はい。2020年、15年ぶりの新規出店です。」

新型コロナウイルス感染が広がった2020年。エリア内でも飲食業などに深刻な影響を及ぼしました。

(篠田吉央アナウンサー)
2020年というと、コロナ禍真っ只中ですよね。」

(やまと 髙橋栄二社長)
「そうですね。今ここで収録してる西大寺店が2005年の出店だったんです。そこから15年間出店がなくて、やっと2020年に広島で新店が出せるとなって4月に出したんですが、オープンして1週間も経たないうちに、今度はコロナウイルスの緊急事態宣言が出てしまって。そのまま約1カ月間、お店が閉店するという本当に大変な年でした。」


(篠田吉央アナウンサー)
「その大変なところをどう乗り切っていったんですか。」

(やまと 髙橋栄二社長)
「売り上げは無い、でも支払いはあるんですよ。それが本当に最初は大変で。2020年の4月に(新店を)出店して緊急事態宣言が出て、その5月に社長交代をすると。それはもう以前から決めていたので、私が社長交代して最初にした仕事が資金繰りでしたね。」

“店に来たからこそ感じられる価値”をどう作るか

(篠田吉央アナウンサー)
「コロナ禍というと、ソーシャルディスタンスがすごく叫ばれていましたが、そういった中でどうコネクトしていったんですか。」

(やまと 髙橋栄二社長)
「もちろん、やはりお客様が心配だったと思うし、感染症対策としてアクリルのパーティションをしたり、もちろんマスクもしますし、できることはすべてやった上で、やっぱり我々のお店に来たからこそ感じてもらえる。“美味しい”以外に、“こういう価値がある”というものを提供できなかったら、お客様は飲食店に来てもらえないと思っていて。我々は“美味しい”は当たり前にあった。その次にある価値というのをどうやって作っていくか、特にコロナ禍が始まってから、意識して考えるようになっていきました。」


(篠田吉央アナウンサー)
「そういう気づきをピンチが与えてくれたわけなんですね。」

(やまと 髙橋栄二社長)
「そうですね。『こういうことがあったからこそ今がある』と思えるかどうかだと思うので。『コロナ禍だから世間の人たちは今こう考えている』というのをプラスに考えて、『お店としてはこういうものを提供したらお客さんに喜んでもらえるんじゃないか』ということを常に考えていたような気がします。」