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2024.07.18

【教えて!防災さん】第7回 夏本番へ要警戒 熱中症予防に新シグナル

イオンモール岡山(岡山市北区)の館内放送「haremachiTV(ハレマチテレビ)」で、備えの基本を学ぶ番組「教えて!防災さん」。
番組を一緒に進めてくれるのはOHKの防災士、小林さんです。
(聞き手 ハレマチTVMC:川井満凧さん)

(OHK・小林宏典防災士)
「川井さん!関東甲信と東海が7月18日に梅雨明けしました。中国地方ももうすぐ梅雨明けだと思いますが、そうなるといよいよ本格的な暑さ到来です。ということで、今回は熱中症の防災情報についてお話ししたいと思います」

・・・熱中症の防災情報というと熱中症警戒アラートですね。

(小林宏典防災士)
「そうです!もう皆さんご存じだと思います。おさらいしますと熱中症警戒アラートは熱中症へのリスクに気づいてもらおうと環境省と気象庁が合同で発表する情報です。この情報が発表されたら川井さん、どうしていますか?」

・・・エアコンを使って部屋を涼しくしたり意識してこまめに水分や塩分を補給したりと気を付けています。特にご高齢の方や赤ちゃんは熱中症にかかりやすいので注意して声掛けしています。

(小林宏典防災士)
「素晴らしいですね。この熱中症警戒アラートなんですが、2023年は日本全国すべてのエリアで過去最多となる延べ1232回も発表されました」

Q:全国ということは一番北にある北海道もですか?

(小林宏典防災士)
「そうなんですよ。もう日本列島どこにいても危険な暑さへの対策が必要だということなんですが、こうした状況を受け、2024年、新たに「熱中症特別警戒アラート」が創設されました」

Q:熱中症特別警戒アラート!これまでの熱中症警戒アラートより強い呼びかけですか?

(小林宏典防災士)
「そうなんです。熱中症警戒アラートだけでも健康被害を及ぼす恐れがあるんで、十分危険なんですが、熱中症特別警戒アラートはさらにその上になります。過去に例がない危険な暑さが予想され、健康被害も重大になる恐れがあります」

・・・発表されたら対策も厳重にとらないと命の危険があるということですね。でも暑さを我慢するお年寄りもいたり、電気代も高くなっていたりしますから節約が大切だと思ってエアコンを躊躇する方もいらっしゃいますよね。

(小林宏典防災士)
「そうですよね。政府もそれではいけないということで熱中症特別警戒アラートの創設にあわせてこの暑さを避け涼むための施設を新たに指定しました。クーリングシェルターと言います」

Q:クーリングシェルターですか。どんな施設が当てはまるんですか?

(小林宏典防災士)
「はい。市町村が指定し公表していますが例えば岡山市ですと公民館を中心に60カ所が指定されています。実はこのharemachiTVがあるイオンモール岡山も民間施設で唯一指定されているんです。VTRを見ながらご紹介します」

Q:これはイオンモール岡山のどちらになりますか?

(小林宏典防災士)
「2階の北エスカレーター前のスペースなんですが、熱中症特別警戒アラートが発表された際はこちらのスペースが開放されます。椅子も用意され30人の受け入れが可能で、空気を循環させるサーキュレーターや暑さ対策グッズが置かれています」

・・・ここでしたら利用しやすくてゆっくり涼むことができそうですね。

(小林宏典防災士)
「気象庁によりますと、2024年の夏も暑くなる予想ですからアラートをしっかりキャッチして、危険な暑さから身を守ってもらいたいと思います」

・・・アラートが発表されたら周りの高齢者や小さい子供さんも声掛けして近くのクーリングシェルターを活用しながら危険な暑さに備えたいと思います。