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娘の雛も何もかも流れ…豪雨被害乗り越え「倉敷雛めぐり」準備進む【岡山・倉敷市真備町】

2021.02.08

娘の雛も何もかも流れ…豪雨被害乗り越え「倉敷雛めぐり」準備進む【岡山・倉敷市真備町】

女の子の成長を祈る雛祭り。倉敷市では、雛人形で街中を彩るイベントが来週から始まります。西日本豪雨後、初めてイベントに復帰する倉敷市真備町では、特別な思いで準備が進められています。

倉敷市真備町の岡田地区です。真備町特産の竹でできた雛段に、人形を丁寧にのせていきます。2月20日から始まるイベント、「倉敷雛めぐり」の準備が大詰めを迎えています。倉敷雛めぐりは、市内の観光地や商店街などに雛人形を飾るイベントです。街を彩る人形は、 地域の人から持ち寄られたもの。真備町も毎年、参加してきました。しかし…。

(西日本豪雨)
西日本豪雨で日常が失われ、多くの家が浸水被害に遭いました。2020年、イベントへの参加は断念しましたが、地元の人向けに雛人形を飾ったところ、感謝の声をたくさんもらったといいます。

(倉敷市真備町に住む 浅野昭江さん)
「涙をぽろぽろ出した人がいて、娘の雛も流れ、何もかも流れ、お雛様が見られると思わなかったとここで泣いた人がいた。やっぱりやって良かった」

住民からの後押しもあり、2021年は被災後初めて、イベントへの参加を決めました。雛人形に込めたのは、復興への思いです。地域の人が集まる場、また、今の真備町を知ってもらう場になるよう祈りを込めました。

(倉敷市真備町に住む 浅野昭江さん)
「散り散りバラバラになっているが、催し物を作る事で皆が集まる機会になるし、地域の皆で盛り上げたらいいお雛様ができるかな」           

子供の健やかな成長と、復興への思いを込めた雛人形。倉敷雛めぐりは2月20日から、真備町を含む5つの地区で始まります。