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「最近、髪の毛に元気がない・・・」悩みの原因は、 ある痛恨のミスだった!

2021.03.24

「最近、髪の毛に元気がない・・・」悩みの原因は、 ある痛恨のミスだった!

2,3年前と比べると確実に髪の毛が細くなり、台風の翌日の稲穂のような生え方をするようになった。それを立たせるためには大量のワックスと整髪テクニックと根気と集中力が必要で、生放送の本番前ともなれば、鏡の前でワックスを頭にねり付ける作業に没頭している。まるで、護摩壇の前で数珠をこすり合わせて願を掛ける祈祷師のように。
「立て~、立つんじゃ、髪の毛~!」


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この頭髪弱体化事案について加齢以外の原因を究明しているうちに、使っているシャンプーに問題があることに気が付いた。

これまで私はシャンプーにこだわりがなく、風呂場に置いてあるものをテキトーに使っていたのだが、ある時、私以外の家族全員(特に妻と長男)は毛量が多く勢いがあり過ぎるために、それを抑えるタイプのシャンプーを使っていることが明らかになったのだ。

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今、私が使わなければならないのは、髪を立たせてボリュームを出すシャンプーであるべきなのに、「しっとりと落ち着かせる」真逆の商品を約3年間も使ってしまっていたとは!倒れた稲穂の上を戦車で何往復もしているようなものだ。かわいそうな私の髪の毛。改めてシャンプーボトルをよく見ると、「優美で清らかなローズ&カシスの香り」と書いてある。そんなのいらない。「頭髪バリカタ仕上げ!博多とんこつ風味」と書いてあれば、そちらを選ぶ。


そこで私はボリュームを出すタイプのシャンプーを買ってきた。自分だけのために。私にとっては救世主。まさに髪の神。シャンプー液をたっぷりと手の平に取り出し、高々と掲げた両手をこすり合わせ、頭にねり付ける作業に没頭している。まるで、護摩壇の前で数珠をこすり合わせて願を掛ける祈祷師のように。「立て~、立つんじゃ、髪の毛~!」


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新しいシャンプーにして3ヶ月が過ぎた。この間、大学を受験した長男の元には「サクラ サク」の吉報が届き、大願成就。彼は新生活に胸を膨らませながらそのたっぷりと豊かな髪の毛にパーマを当てて、髪型まで膨らませていた。ボリュームのある無造作ヘア。もう私には怖くてできない。
「パーマは髪が傷むで!」と、心の中で毒づく。



うらやましい。



私にはまだ「カミノケ タツ」の吉報が届かない。  祈祷は続く。