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沖縄の織物文化を継承 「芭蕉布織物工房」に倉敷民藝館賞を贈呈【岡山・倉敷市】

2021.04.24

沖縄の織物文化を継承 「芭蕉布織物工房」に倉敷民藝館賞を贈呈【岡山・倉敷市】

民芸品の制作などの分野で将来の活躍が期待される団体や個人に贈られる倉敷民藝館賞に沖縄の伝統的な織物を手掛ける「芭蕉布織物工房」が選ばれ、24日、贈呈式が行われました。

イトバショウという植物の繊維から作った糸で織りあげた芭蕉布。薄くて軽く、さらりとした着心地で古くから沖縄で作られてきましたが、戦争や服装の変化により一時、途絶えかけました。戦後それを復興させたのが今回、受賞した「芭蕉布織物工房」で、倉敷民藝館の大原謙一郎理事長兼館長から表彰状などが贈られました。
芭蕉布織物工房は、戦時中に女子挺身隊として倉敷市で働いた女性が倉敷紡績社長の大原總一郎氏らからの助言を受け復興に取り組んだもので、沖縄の織物文化の次世代への継承が高く評価されました。

(芭蕉布織物工房 平良美恵子さん)
「沖縄に芭蕉布があることをわかってもらいたい。そのきっかけとなったのが戦後の倉敷、そこからストーリーが始まったのを知ってほしい」

倉敷とも関りが深い芭蕉布。受賞を記念した展覧会は来月30日まで倉敷民藝館で開かれています。