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「見て聞いて…復興を肌で感じてほしい」西日本豪雨3年真備復興スタディツアー計画【岡山・倉敷市】

2021.06.02

「見て聞いて…復興を肌で感じてほしい」西日本豪雨3年真備復興スタディツアー計画【岡山・倉敷市】

約3年前の西日本豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市真備町の復興を肌で感じてもらう日帰りツアーが、7月から約1ヵ月間限定で行われることになりました。

町の約3割が浸水するという甚大な被害を受けた倉敷市真備町。西日本豪雨からまもなく3年を迎え、町は復興が進んでいます。

(岸下恵介アナ)
「真備町にある旅行会社に来ています。店舗の正面にポスターが貼られていて、真備復興スタディツアーと書かれています。」

これは8つの団体が連携して企画したもので、県内在住の人を対象に7月13日から8月6日までに行う日帰りツアーです。

5人以上から参加でき、ジャンボタクシーや観光バスで町内を巡ります。参加者の要望に合わせて被災者から復興に向けた話を直接聞いたり、河川工事の現場を見学したりします。

(日の丸旅行真備営業所 塩尻祝幸所長)
「町内がどこまで復旧しているかというのは、テレビとか新聞などで皆さん見られていると思いますけど、もっともっと知っていただけたらと。」

住民で作る団体「川辺復興プロジェクトあるく」の槙原聡美代表もこのツアーの企画に携わっている1人。見せてくれたのは黄色いタスキです。

(川辺復興プロジェクト 槙原聡美代表)
「もし災害が起きそうになってしまったときに玄関先に黄色いタスキをくくりつけてから避難していただくということで、自分の家族・家庭は無事ですよということをご近所さんにお伝えするツールになります。」

西日本豪雨では1人暮らしの高齢者の逃げ遅れが課題となり、その教訓を生かすためこの地区では黄色いタスキを使って避難したことを周りに知らせる防災訓練などを行っています。

(川辺復興プロジェクト 槙原聡美代表)
「防災についての取り組みというのはそれぞれ皆さん頑張っていらっしゃいます、ぜひ、その私たちが頑張って3年間作り上げてきたものを皆さんにもお伝えして、一緒に水害への対策なども考えていけたらいいなと思っています。」

こちらは2023年度末に完成予定の小田川合流点の付け替え工事の現場です。ツアーでは国交省の職員が工事の進捗状況を説明する予定です。

(国土交通省高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所 濱田靖彦所長)
「復旧、小田川の工事も含めてなんですけど、被害を受けてどのように復旧したか、どういう対策をしているかっていうところを、映像なり写真なり現地なりを見ていただいて実感していただきたいというところがございます。」

復興を肌で感じてほしいと企画されたこのツアー。町外に向けて水害の教訓や復興の進捗を発信します。