社会人野球の２大大会の一つ、都市対抗野球。その全国大会に３年ぶりの出場を目指す岡山市のシティライト岡山を取材しました。 ２０２２年２月、シティライト岡山の桐山拓也監督や丸山高明キャプテンらがシーズン開幕を前に岡山市の最上稲荷を訪れ、必勝を祈願しました。 （丸山高明主将）
「今年こそは全国ベスト８までいけるように願った。ピッチャー中心に全国からいい選手が入ってきているので期待はしている」 岡山市に拠点を置く社会人野球チーム、シティライト岡山は２００７年に創部。２０１９年には中国地区代表として、都市対抗野球の全国大会に岡山市のチームとしては４７年ぶりの出場を果たしました。今シーズンは９人の新加入選手を迎え、３年ぶりの全国の舞台を目指します。

４月１２日、新生シティライトが練習を公開しました。その内容は・・・
（丸山高明主将）
「１球に対して集中力がなかったので（２時間半）ノックをやった」

きっかけはシーズン初戦となった４月７日からのＪＡＢＡ四国大会。シティライトは３試合で１１個のエラーを出すなどして３連敗を喫しました。

桐山監督は基本中の基本ともいえるノックを通じて選手に感じてほしいことがあったと言います。 （桐山拓也監督）
「独りよがりのプレーをするのではなく （人の）ミスをカバーするとか何かを感じてほしくて、特に若い選手には 大事にしていってもらいたい。あえて（次の）大会前でもやった」 チームの平均年齢は２４．２歳。 若い選手が多いからこそ一人一人がチームとしての意識を高めてもらうための練習でもあったのです。

そんな若いチームを引っ張り、将来のエースとして期待されているのが金津知泰投手（２４）です。 入社２年目の金津投手の持ち味はサイドスローから繰り出される多彩な変化球です。 （金津知泰投手）
「スライダーはいつでもカウントを取れるボールなので自信がある。他の球種でも勝負できるのでほとんどのボールが勝負球」 ２０２１年の中国地区最優秀新人賞を受賞した金津投手。桐山監督も期待を寄せています。

（桐山拓也監督）
「今年はより一層責任も感じながら、チームの中心として頑張る。覚悟を持って取り組んでいる」

倉敷市で４月１５日から開かれたＪＡＢＡ岡山大会。四国大会のリベンジに燃えるシティライトは、全国大会の常連がひしめく予選リーグで３連勝。中国地方のチームで唯一準決勝に進出します。

準決勝の先発は金津。持ち前の多彩な変化球で強豪パナソニック相手に５回を投げて７奪三振、２失点に抑えます。結局チームは打線がつながらず２対１で敗れましたが、確かな手応えを感じた試合となりました。

（金津知泰投手）
「ピンチの場面、インコースで勝負出来てよかった。任された場面で自分の全力のピッチングをしたい」 （丸山高明主将）
「１点差でついていけたのは、気持ちの面でもぶれなかったしピッチャーもよく頑張ってくれた。１か月後の都市対抗予選につなげていきたい」 ５月２０日からは都市対抗野球の地区予選が始まります。３年ぶりの全国の舞台へ…シティライトの活躍に期待です。