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2022.08.16

神と旅する「伊勢大神楽」玉野市へ 江戸時代から続く神事芸能 国の重要無形文化財【岡山・香川】

江戸時代から続く神事芸能です。国の重要無形文化財にも指定されている三重県の「伊勢大神楽」の巡業が、8月16日から玉野市で始まりました。

笛や太鼓が響く中、勇壮な獅子舞が披露されます。伊勢大神楽の5つある家元の1つ、森本忠太夫さんの一行は、1年のほとんどをかけて近畿・中四国を巡っています。

獅子舞に頭を噛んでもらうと、病気にならないなどの言い伝えがあり、地域の風物詩として親しまれてきました。

(子供は…)
「頭がすっきりした」
「昔は怖かったけど、今は全然怖くない」
(地元の人は…)
「盆が過ぎたらすぐ明くる日、笛の音が聞こえる。いつも準備して待っている」

伊勢大神楽のルーツは江戸時代。三重県の伊勢神宮への参拝が庶民の憧れだった頃、地方の家々を巡って、厄除けの神事を行ったのが始まりとされています。

この伝統を受け継ごうと奮闘しているのが、一行の最年少で家元の孫、和也さんです。中学校を卒業後、15歳でこの世界に入りました。

(家元の孫 森本和也さん(20))
「なんとか続いていくように。10年後、20年後、もっと先まで。毎日必死」

(森本忠太夫 三木隆美さん)
「和也くんは、もちろん期待大。1つずつ年は重ねるが、出会いを楽しみにしている。また来年も会えたら、お互いありがたいという気持ち」

同じ時期に同じ場所を巡り、地域の風物詩として根付く伊勢大神楽。旅する獅子は8月26日まで玉野市を巡り、その後、塩飽諸島や小豆島などを巡ります。