2023.12.27
「ふるさと納税」申し込み殺到 岡山・香川の寄付額ベスト3は? 独自の工夫も【急上昇ニュース】
関心の高い話題を詳しく解説する「急上昇ニュース」です。今回は年末に申し込みのピークを迎える「ふるさと納税」についてです。担当は堀さんです。
ふるさと納税の申し込みは12月29、30、31日と増えていき、特に締め切りギリギリの12月31日午後11時45分から年の変わる0時までに集中するそうです。
魅力的な返礼品で寄付額を増やそうと、岡山・香川の自治体も工夫を凝らしています。
日本のエーゲ海といわれる瀬戸内市牛窓町。海岸のすぐ近くで収穫されているのはハクサイです。2021年、瀬戸内市のふるさと納税返礼品に加わりました。牛窓のハクサイは、もともと関西方面では人気のブランドでしたが、返礼品になったことで全国に知られることになりました。
(生産者と話す市の担当者)
「全国にファンが沢山いらっしゃいます。おいしいってお声をいただいていますので、引き続きよろしくお願いします」
15キロ、5~6玉が入って寄付額は7500円。申し込みは関東地方が多く、8割に上ります。新鮮な状態で食べてもらおうと、出来るだけ早い出荷を心がけていて、申し込みの1週間から10日後に手元に届くようにしています。
(生産者 柴田昭彦さん)
「全国に知ってもらうのもいい機会ですし、いいものを発送しようということで、選りすぐっていいものを送っています」
瀬戸内市は、岡山県内でもふるさと納税に力を入れている自治体の一つです。
【2022年の岡山県内の寄付額ベスト3】※10万円以下切り捨て
1・吉備中央町(9億5000万円)
2・瀬戸内市(9億1800万円)
3・総社市(5億9000万円)
瀬戸内市は吉備中央町に次ぐ2位でした。
(瀬戸内市秘書広報課 石井陽治主幹)
「今年(2023年)も比較的多くて、去年より多くなる見込み。過去最高になればいいなと思っています。他の自治体にない返礼品にもご共感いただいている。その一つがオリーブオイル。全体の半分位の方が申し込み、かなりの方がリピーターになっている。年々寄付が増えている要因の一つと思う」
人気の返礼品に頼るだけでなく、新たな地域の魅力を知ってもらおうと工夫も。瀬戸内市では、ハクサイなど新たな返礼品を市の職員が取材し、記事をネットに公開しています。この日窓口には、ふるさと納税の手続きに訪れた地元出身者の姿もありました。
一方、香川県は…
【2022年の香川県内の寄付額ベスト3】※10万円以下切り捨て
1・観音寺市(15億9100万円)
2・高松市(10億8000万円)
3・小豆島町(9億4600万円)
香川県で2022年の寄付が最も多かったのは、観音寺市。15億9100万円を集めました。2023年はさらに多くの寄付を見込んでいます。
(観音寺市ふるさと活力創生課 石川大介係長)
「現状から推測すると20億円程度を予想しています」
市内に大手衛生用品メーカーの工場があり、おむつなど他の自治体にない返礼品が扱えるのが観音寺市の強みです。
国は2023年10月、自治体が負担する経費の基準を厳しくしました。これにより寄付が減るのを防ぐため、観音寺市は10月以降、独自の工夫で、返礼品を150品目増やしました。
(観音寺市ふるさと活力創生課 石川大介係長)
「普通の紙おむつではなくオーガニックコットンを使ったプレミアム的な紙おむつや、地元の高校生が考えた味付けの骨付鳥など色んな工夫を事業者がしてくれて、様々な返礼品を取り扱うことができる」
寄付を多く集める自治体には、こうした工夫もあります。
瀬戸内市の虫明湾。1200以上のかきいかだが海に浮かびます。瀬戸内市邑久町は、年間約1500トンを生産するカキの一大産地です。
(邑久町漁協 松本正樹組合長)
「ここが殻付き牡蠣を水槽に保管しておく場所です。これが生産者から集めてきた殻付きの牡蠣です」
生産するカキには自信を持っていますが、知名度では広島県や宮城県に及びません。そんな中、ふるさと納税に冷凍のカキ「珠せいろ」がラインナップされました。多くの人に邑久のカキを知ってもらうとともに、後継者不足の問題が好転するきっかけになればと、期待しています。
(邑久町漁協 山本哲也参事)
「知名度さえついてくれば、どんどん牡蠣の売り上げが伸びて、漁業者の励みになる。それが後継者にもつながってくると思う。期待している」
ほとんどの人が、ふるさと納税のポータルサイトを見て、肉や米など、ジャンルごとに並んだ返礼品の中からコスパなどを考えて、選ぶと思います。そのため「どの自治体に寄付したかは覚えていない…」なんてこともあるかもしれません。こうした生産者の思いを感じながら、年末サイトを眺めてみては、いかがでしょうか。
以上、急上昇ニュースでした。
ふるさと納税の申し込みは12月29、30、31日と増えていき、特に締め切りギリギリの12月31日午後11時45分から年の変わる0時までに集中するそうです。
魅力的な返礼品で寄付額を増やそうと、岡山・香川の自治体も工夫を凝らしています。
日本のエーゲ海といわれる瀬戸内市牛窓町。海岸のすぐ近くで収穫されているのはハクサイです。2021年、瀬戸内市のふるさと納税返礼品に加わりました。牛窓のハクサイは、もともと関西方面では人気のブランドでしたが、返礼品になったことで全国に知られることになりました。
(生産者と話す市の担当者)
「全国にファンが沢山いらっしゃいます。おいしいってお声をいただいていますので、引き続きよろしくお願いします」
15キロ、5~6玉が入って寄付額は7500円。申し込みは関東地方が多く、8割に上ります。新鮮な状態で食べてもらおうと、出来るだけ早い出荷を心がけていて、申し込みの1週間から10日後に手元に届くようにしています。
(生産者 柴田昭彦さん)
「全国に知ってもらうのもいい機会ですし、いいものを発送しようということで、選りすぐっていいものを送っています」
瀬戸内市は、岡山県内でもふるさと納税に力を入れている自治体の一つです。
【2022年の岡山県内の寄付額ベスト3】※10万円以下切り捨て
1・吉備中央町(9億5000万円)
2・瀬戸内市(9億1800万円)
3・総社市(5億9000万円)
瀬戸内市は吉備中央町に次ぐ2位でした。
(瀬戸内市秘書広報課 石井陽治主幹)
「今年(2023年)も比較的多くて、去年より多くなる見込み。過去最高になればいいなと思っています。他の自治体にない返礼品にもご共感いただいている。その一つがオリーブオイル。全体の半分位の方が申し込み、かなりの方がリピーターになっている。年々寄付が増えている要因の一つと思う」
人気の返礼品に頼るだけでなく、新たな地域の魅力を知ってもらおうと工夫も。瀬戸内市では、ハクサイなど新たな返礼品を市の職員が取材し、記事をネットに公開しています。この日窓口には、ふるさと納税の手続きに訪れた地元出身者の姿もありました。
一方、香川県は…
【2022年の香川県内の寄付額ベスト3】※10万円以下切り捨て
1・観音寺市(15億9100万円)
2・高松市(10億8000万円)
3・小豆島町(9億4600万円)
香川県で2022年の寄付が最も多かったのは、観音寺市。15億9100万円を集めました。2023年はさらに多くの寄付を見込んでいます。
(観音寺市ふるさと活力創生課 石川大介係長)
「現状から推測すると20億円程度を予想しています」
市内に大手衛生用品メーカーの工場があり、おむつなど他の自治体にない返礼品が扱えるのが観音寺市の強みです。
国は2023年10月、自治体が負担する経費の基準を厳しくしました。これにより寄付が減るのを防ぐため、観音寺市は10月以降、独自の工夫で、返礼品を150品目増やしました。
(観音寺市ふるさと活力創生課 石川大介係長)
「普通の紙おむつではなくオーガニックコットンを使ったプレミアム的な紙おむつや、地元の高校生が考えた味付けの骨付鳥など色んな工夫を事業者がしてくれて、様々な返礼品を取り扱うことができる」
寄付を多く集める自治体には、こうした工夫もあります。
瀬戸内市の虫明湾。1200以上のかきいかだが海に浮かびます。瀬戸内市邑久町は、年間約1500トンを生産するカキの一大産地です。
(邑久町漁協 松本正樹組合長)
「ここが殻付き牡蠣を水槽に保管しておく場所です。これが生産者から集めてきた殻付きの牡蠣です」
生産するカキには自信を持っていますが、知名度では広島県や宮城県に及びません。そんな中、ふるさと納税に冷凍のカキ「珠せいろ」がラインナップされました。多くの人に邑久のカキを知ってもらうとともに、後継者不足の問題が好転するきっかけになればと、期待しています。
(邑久町漁協 山本哲也参事)
「知名度さえついてくれば、どんどん牡蠣の売り上げが伸びて、漁業者の励みになる。それが後継者にもつながってくると思う。期待している」
ほとんどの人が、ふるさと納税のポータルサイトを見て、肉や米など、ジャンルごとに並んだ返礼品の中からコスパなどを考えて、選ぶと思います。そのため「どの自治体に寄付したかは覚えていない…」なんてこともあるかもしれません。こうした生産者の思いを感じながら、年末サイトを眺めてみては、いかがでしょうか。
以上、急上昇ニュースでした。