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能登半島地震で浮き彫りになった断水リスク 岡山・香川の現状は?【備えのツボ 岡山・香川】

2024.02.09

能登半島地震で浮き彫りになった断水リスク 岡山・香川の現状は?【備えのツボ 岡山・香川】

備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボです。今回は、能登半島地震で浮き彫りとなった断水リスクについて考えます。

(防災士 新田俊介記者)
「日々、当たり前のように使っている水。いざ、使えなくなったら、生活への影響は計り知れません」

■「被災者苦しめる断水」
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能登半島地震から1カ月あまり。2月7日の時点でも、石川県内では約3万7000戸で断水が続いています。

大規模災害時に繰り返す断水。6年前の西日本豪雨でも、岡山県内で約3万1100戸が断水しすべて復旧するまでに3週間かかりました。
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■「迫る断水リスク」
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断水の原因として挙げられるのが、老朽化した水道管の破損です。大規模な地震に耐えられる水道管の割合を表す耐震適合率は、2021年度の時点で全国平均が41.2%、石川県は36.8%でした。
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では岡山・香川は?

岡山県は25.6%で全国ワースト2位、香川県も37.6%で全国平均を下回っています。水道管の更新費用が負担となっていることが背景にあります。
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岡山市は新年度から水道料金を値上げし、更新を進めていくことにしていますが、工事は一朝一夕にできるものではありません。

そこで、押さえてほしい備えのツボはこちら。
私たちがすぐにできる対策は水の備蓄です。1人1日3リットル、最低でも3日分は備えましょう。南海トラフ巨大地震では、岡山・香川合わせて170万人が断水の影響を受けると想定されています。
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