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能登半島地震などから考える「災害ごみの教訓」【備えのツボ 岡山・香川】

2024.02.15

能登半島地震などから考える「災害ごみの教訓」【備えのツボ 岡山・香川】

備えの基本を押さえて防災力アップをめざす備えのツボです。今回は復興にかかわる災害ごみの処理について考えます。

能登半島地震で発生した災害ごみを運ぶ車が次々と訪れます。災害ごみを迅速に処理できるかが被災者の生活再建を大きく左右します。

「災害ごみ過去の教訓」

能登地震の被災地では災害ごみの片付けが本格化しています。そのごみの量は石川県の推計で240万トン。中でも被害が大きかった珠洲市の量は通常のごみ排出量の132年分に相当しますが、搬出を担う人手の不足や仮置き場の確保など課題も出ています。

「災害ごみを自分事に」

災害の度に目にしてきた山積みになったごみ。マンパワー不足や仮置き場の確保は過去の災害と共通する課題です。

西日本豪雨では岡山県で約44万トンの災害ごみが発生し一時は仮置き場を埋め尽くしました。被災者の住宅再建はごみの搬出から始まり最初の受け入れ態勢が課題となりました。

南海トラフ巨大地震では最悪の場合、岡山県で1200万トン、香川県で580万トンのごみが想定されています。山積みになった災害ごみが復興の足かせになってはいけません。

そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。

生活再建に大きくかかわる災害ごみの処理。それは能登地震の被災地だけでなく南海トラフ地震の発生が想定される私たちの問題でもあります。