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2024.02.29

今一度、火事への備えを! 岡山県内で多発する建物火災…消防局に“備えのポイント”を聞く【岡山】

2月最後の週に入り、岡山県内では建物火災が多発しています。3月1日からは「春の火災予防運動」がスタート。備えのポイントを取材しました。

岡山県警の発表によりますと、県内で2月最後の週に入って6件の建物火災が発生。このうち4件が1人暮らしの高齢者や高齢の夫婦が暮らす住宅からの出火で、高齢の住民と見られる2人が死亡しました。

(岡山市消防局予防課 繪面暢利消防司令補)
「火災による死者、住宅火災で亡くなる人は減っていない。(岡山市では)住宅火災10件に1人の割合で命が失われている」

岡山市消防局管内で2023年に発生した火災は203件、死亡した人は13人で、死者のうち9人が高齢者です。

岡山市消防局などが行った実験のデータです。
火災が発生した際、高齢者と若者の対応を比べると、出火に気付くまでの時間に差がない一方で、高齢者はすぐに避難せず消火しようとしたり、パニックになったりして脱出までに若者の2倍の時間がかかったということです。

(岡山市消防局予防課 繪面暢利消防司令補)
「自分の命を最優先に考えて、消火できないと判断した時点ですぐに安全な場所に避難してほしい」

(奥原怜奈記者)
「火災発生後の備えも大切。警報器や消火器は命を守ることにつながる」

岡山県内の住宅用火災警報器の設置率は80.2%で全国平均を下回っています。岡山市消防局は警報器の設置や定期的な点検、自宅での避難訓練などを呼び掛けています。

(岡山市消防局予防課 三神栄光消防司令長)
「火災が多発する時期を迎える。皆さんの命、財産を火災から守るためにも今一度防火意識を高めてもらえたら」

3月1日から7日までは「春の火災予防運動」。今一度、火事への備えを確認し、予防に努めましょう。