2020.09.11
力強い一本! 真備町に希望を与える剣士
玉島高校剣道部3年の小脇悠介さん。
小脇さんの高校3年間は逆境との闘いでした。
最初の苦難は、おととし7月の西日本豪雨。
倉敷市真備町の自宅は1階が浸水し、
辺りはまるで川のような光景でした。
当時高校1年生だった小脇さんは、2
階の窓から必死にタオルを振って、
自衛隊のボートで救助されたのです。
慣れない避難生活を支えたのは剣道でした。
仲間達に励まされながら、
稽古に打ち込んでいる時だけは辛いことを忘れられたといいます。
小脇さんは、2年生でレギュラー入りを果たし、
昨年11月の県高校新人大会の団体戦で優勝。
勢いそのままに、チームは春の全国大会出場を決めました。
しかし、そこに訪れた2度目の苦難―。
新型コロナウイルスという未知のウイルスの影響での全国大会に続き、
岡山で開かれるはずだった高校最後のインターハイも中止になりました。
突然目の前から消えた全国大会という目標…。
それでも竹刀を振り続けた小脇さんは、
先月開催された県の代替大会、高校最後の晴れ舞台に臨みました。
悔しさをぶつけるような力強い一本、
小脇さんはチームの先鋒として堂々と戦いました。
結果は惜しくも準優勝でしたが、
悔いはないとすがすがしい笑顔を見せてくれたのです。
2度の逆境を乗り越えた18歳の剣士は、
これからも真備町に希望を与え、
真備町の復興の支えとなるに違いありません。
執筆:河野 有紀(OHK報道部)
小脇さんの高校3年間は逆境との闘いでした。
最初の苦難は、おととし7月の西日本豪雨。
倉敷市真備町の自宅は1階が浸水し、
辺りはまるで川のような光景でした。
当時高校1年生だった小脇さんは、2
階の窓から必死にタオルを振って、
自衛隊のボートで救助されたのです。
慣れない避難生活を支えたのは剣道でした。
仲間達に励まされながら、
稽古に打ち込んでいる時だけは辛いことを忘れられたといいます。
小脇さんは、2年生でレギュラー入りを果たし、
昨年11月の県高校新人大会の団体戦で優勝。
勢いそのままに、チームは春の全国大会出場を決めました。
しかし、そこに訪れた2度目の苦難―。
新型コロナウイルスという未知のウイルスの影響での全国大会に続き、
岡山で開かれるはずだった高校最後のインターハイも中止になりました。
突然目の前から消えた全国大会という目標…。
それでも竹刀を振り続けた小脇さんは、
先月開催された県の代替大会、高校最後の晴れ舞台に臨みました。
悔しさをぶつけるような力強い一本、
小脇さんはチームの先鋒として堂々と戦いました。
結果は惜しくも準優勝でしたが、
悔いはないとすがすがしい笑顔を見せてくれたのです。
2度の逆境を乗り越えた18歳の剣士は、
これからも真備町に希望を与え、
真備町の復興の支えとなるに違いありません。
執筆:河野 有紀(OHK報道部)