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2022.10.11

スーパーの“割引情報”を5分おきに配信! 食品ロス削減へ6店舗が参加【岡山・岡山市】

物価高の中、家計にも環境にも優しい取り組みです。岡山大学はスーパーなどと連携し、食品ロス削減を目指す新たな取り組みを始めました。

スーパーの総菜売り場に並ぶ寿司や刺身、どれも賞味期限が近くなっています。こうした商品の食品ロスを削減しようと、10月から始まったのが「のこり福キャンペーン」です。

(岡山大学 松井康弘准教授)
「こちらのカメラで食品売り場の棚を上から映して、中継をする」

賞味期限が近い商品が並ぶ棚を定点カメラで撮影し、中継画像を5分おきに配信します。岡山大学の学生らがその画像を読み取り、割引情報を入力することで、消費者は家に居ながら値引き販売の情報をスマートフォンで確認できる仕組みです。

この取り組みは、10月の食品ロス削減月間に合わせて岡山大学などが行っているもので、岡山市内にあるデパートやスーパーなど6つの店舗で行われています。

(天満屋ハピーズ津島店 上西重幸店長)
「(廃棄は)全体で1万5000円分出る日や、少ない日で数百円分の日もある。この取り組みをうまく利用して、 日々のロスを安定して削減したい」

岡山大学によりますと、2019年度に県内で発生した食品ロスは推計で12万7000トンあり、このうち、売れ残りなどで小売業者が廃棄した商品は1万1000トンに上るということです。

(買い物客は…)
「売れ残りが減るのでは」
「良いと思う。5分おきに配信するので、タイムリーに安くなっていることが分かって来ようと思うので」

(岡山大学 松井康弘准教授)
「食品ロスの問題に参加して、SDGsや食品ロスについて、認知や理解を高めて、他の行動へも広げていってもらうことに期待」

このキャンペーンは10月末まで行われる予定で、岡山大学は、今後、配信の効果などを検証することにしています。