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2024.01.19

土砂崩れでスキー客が孤立したら…岡山県内で大規模地震の対応訓練 能登半島地震を受けて想定【岡山】

岡山県は1月19日、県内の自治体などと大規模地震の対応訓練を行いました。能登半島地震を受け、初めて被災者の孤立を想定に加えました。

訓練に先立ち、参加者は能登半島地震の犠牲者に黙とうを捧げました。

訓練は岡山県北部でマグニチュード7.2の地震が発生し、真庭市で震度7を観測したという想定です。岡山県庁の防災・危機管理センターでは職員が市町村に連絡を取り、人的被害や水道などのライフライン、家屋の倒壊などの被害状況を確認していきました。

訓練は毎年この時期に行われていますが、今回は土砂崩れでバスに乗ったスキー客が孤立したとの想定が初めて加えられました。

(岡山県 伊原木隆太知事)
「今回の地震対応訓練は定例のものだが、能登半島地震を受けて非常に重要性が改めて注目されている。(地震が)起きたときに適切な対応がとれるようしっかり訓練したい」

一方、真庭市では被災者のための避難所を設置し、運営する訓練が行われました。住民も参加して段ボールベッドを作ったり、停電を想定し、ガスで発電した暖房を使うなどして避難所の環境を整えました。

(訓練に参加した人は…)
「日常的に時々訓練を継続していくことが大事なんだと思う」
「電力が災害時、途絶える可能性があるので、どう補うかが課題になってくるかな」

岡山県はこうした訓練を通じて、今後30年以内に70%から80%の確率で起きるとされる南海トラフ地震に備えていきたいとしています。