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2024.02.16

「盲学校」と「聾学校」2つの機能を集約した“新しいタイプの学校” 29年度開校へ【岡山・岡山市】

校舎の老朽化や児童生徒の減少が進む「岡山盲学校」と「岡山聾学校」について、両校の機能を集約した新たな学校が開校することになり、その基本構想が決まりました。

2月16日に開かれた岡山県教育委員会の会議で決まったものです。聾学校のグラウンドに整備される新校舎は、障害部門別に建物を分けつつ、特別教室や寄宿舎などは共用とするほか、教育支援のための機能を充実させ、現在、幼稚部のない盲学校の関係者らの要望を受けて、幼児や保護者のためのスペースも確保するとしています。

また、在籍者がおらず廃止となる聾学校の理容科については、適切な進路選択のために必要な情報提供などを行います。

一方で、安全面では課題もあります。

(報告 生本ひなの)
「JR東岡山駅から聾学校までの道には、現在点字ブロックはありません。こうした環境の整備も必要になります」

視覚障害がある生徒も安全に通学できるよう、点字ブロックの設置や十分な広さの歩道を確保するなど、学校周辺の環境整備も盛り込まれています。

(岡山県教育庁特別教育支援教育課 江草大作課長)
「一体化という新しいタイプの学校を作っていくということで、センター的機能を含め、何を学校でやっているのか発信しながら、安心して教育が受けられるような環境で、皆さんに喜んでもらえるような学校を作っていきたい」

新校舎の総事業費は約50億円。2026年度には着工し、その次の年度には、新しい学校名や校章などの検討に入ります。開校は2029年度の予定です。