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2024.06.03

岡山市「面前DV」を虐待件数に加えず 児相業務の質向上に向けた第三者機関による審査で指摘【岡山】

2022年に岡山市内で発生した幼い女の子が犠牲となった虐待事件を受け、市は児童相談所の業務の質を向上させるため第三者機関による審査を受け、その評価結果を発表しました。

岡山市では22年、当時6歳の女の子が母親とその交際相手から虐待され死亡した事件が発生していて、これはその再発防止に向けた取り組みの一環です。大学教授や弁護士らで構成される「日本児童相談業務評価機関」が調査したもので、23年の夏から秋にかけて行われました。

医師や保育士など多様な専門職員が配置されていることが良いと評価された一方、育児休業中の職員が多かったため、実働の職員が不足していたことなどが課題と指摘されています。これを受け、市は23年10月と24年4月に職員を合わせて10人増やしています。

また、虐待件数の捉え方について、「面前DV」といわれる、子供の目の前で配偶者や家族に暴力をふるうことをこれまで市は虐待として集計しておらず、他の自治体と認識に差があると指摘されました。

「面前DV」を含めて集計した結果、2023年度の児童虐待の相談対応件数は789件となり、前の年度と比べ約1.9倍に増えています。